絶対に好きにさせてやるんだから!〜お嬢様は執事と恋をしたい〜

桜の季節が終わり、5月は私の誕生日パーティーがある月だった。

「柏木、今日は私の誕生日よ」

「そうですね」

「パーティーだって開かれるわ」

「そうですね」

「何か言うことはないかしら?」

「老けましたね」

「デリカシーなさすぎない!?」

私は紅茶を飲んでいた手を止めた。