超ポジティブな委員長の桂木くん (短)

「いえ。委員長として当然の事をしたまでです」

「……そうだね。義理堅い委員長だね」


今時古風な――と言う言葉をなんとか呑み込み「じゃあもう帰って?」と玄関を指さす。

だけど、


「今日、一花さんのお宅にお邪魔して正解でした」

「え、どうして……」

「洗濯物が雨に濡れずに済みました」

「(すごい洗濯物の味方するじゃん)」


委員長って洗濯物に命でもかけてんの?ってくらい、「洗濯物」を連呼する委員長。


呆れてため息を吐くと、急にくるりと私を見た。

その時に、初めて。委員長の姿を、私は認識する。


柔らかそうなサラサラの髪。

フレームがシルバーのメガネ。

その奥にある、切れ長の目。

唇は薄く、鼻は高い。

そして足も手も長くて……筋肉はなさそう。


「(メガネをとったら案外イケメンなんじゃ……?)」


そう思っていると、委員長は「いけませんね」と言った。

そう言えば、さっきも、同じことを言ってた気がする。