「っ!」
私の手を一瞬だけ強く握り、教室の扉を開ける。そして私に大きな背中を見せながら、自分が一番に、教室の中に入った。
「(わっ!久しぶりの教室だ……!)」
私は口から心臓が出そうなくらいドキドキして、呼吸が荒くなって……。このまま幽体離脱しちゃうのかもって思うくらい、足元がフワフワして緊張していた。
「一花さん、顔。ひきつってますよ。もっとスマイル。僕のように天使の笑みで」
「(無茶言うな……!)」
だけど、桂木くんのいつもの抑揚のない声を聞いて、なんとか落ち着きを取り戻した私。あぶ、危なかった。もう少しで倒れるところだった……。
と言っても、宇宙語を話す桂木くんに「不登校だった人の自己紹介の仕方」なんて出来るはずがなく……
「すみません、遅れました。だけど、いいですよね?
だって、ほら――」
「ほら」と言った時に、私を振り向いてほほ笑む桂木くん。そして自分の横に、私をソッと並ばせた。どうやら、私に対する彼の自己紹介は、これで終わりらしい。
急に現れた私に、もちろんクラスの人はどよめいた。
「え、陽乃!?」
「一花ちゃん!?」
「~っ!!」
そんなどよめきを、私は一身に受け止めていたのだけど……「やっぱり帰りたい!」と思って、足が少しずつ後ろに下がっていく。
その時だった。
私の手を一瞬だけ強く握り、教室の扉を開ける。そして私に大きな背中を見せながら、自分が一番に、教室の中に入った。
「(わっ!久しぶりの教室だ……!)」
私は口から心臓が出そうなくらいドキドキして、呼吸が荒くなって……。このまま幽体離脱しちゃうのかもって思うくらい、足元がフワフワして緊張していた。
「一花さん、顔。ひきつってますよ。もっとスマイル。僕のように天使の笑みで」
「(無茶言うな……!)」
だけど、桂木くんのいつもの抑揚のない声を聞いて、なんとか落ち着きを取り戻した私。あぶ、危なかった。もう少しで倒れるところだった……。
と言っても、宇宙語を話す桂木くんに「不登校だった人の自己紹介の仕方」なんて出来るはずがなく……
「すみません、遅れました。だけど、いいですよね?
だって、ほら――」
「ほら」と言った時に、私を振り向いてほほ笑む桂木くん。そして自分の横に、私をソッと並ばせた。どうやら、私に対する彼の自己紹介は、これで終わりらしい。
急に現れた私に、もちろんクラスの人はどよめいた。
「え、陽乃!?」
「一花ちゃん!?」
「~っ!!」
そんなどよめきを、私は一身に受け止めていたのだけど……「やっぱり帰りたい!」と思って、足が少しずつ後ろに下がっていく。
その時だった。



