『そう……あの子が、あなたを”そんな風”に変えちゃったの……』
『そんな風――って言葉は、僕の中ではプラスに変換されますからね?』
『ふふ』
笑いながら、晩御飯の準備をするお母さん。炒め物をするため、桂木くんに背中を向けた時。ポツリと、こんな事を零した。
『あの子の事……お願いしてもいい?』
『はい、任せてください』
『……ありがとう、』
私がコンビニから帰って、キッチンのドアを開けたのは、その時だった。
今までの話が聞かれてなかったかと、珍しく慌てた桂木くんが、自分の目の前に置かれた箸を取って、急いで演技をした。
『お母さん、この唐揚げはどちらのシェフがお作りに?』
唐揚げなんて晩御飯のメニューになかったのに、桂木くんが「唐揚げ美味しい」と言ってしまったのには、こういう理由がある。
珍しく焦った彼の、挙動不審な言動に、お母さんはフライパンを見ながらクツクツ笑ったという事だ。
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『そんな風――って言葉は、僕の中ではプラスに変換されますからね?』
『ふふ』
笑いながら、晩御飯の準備をするお母さん。炒め物をするため、桂木くんに背中を向けた時。ポツリと、こんな事を零した。
『あの子の事……お願いしてもいい?』
『はい、任せてください』
『……ありがとう、』
私がコンビニから帰って、キッチンのドアを開けたのは、その時だった。
今までの話が聞かれてなかったかと、珍しく慌てた桂木くんが、自分の目の前に置かれた箸を取って、急いで演技をした。
『お母さん、この唐揚げはどちらのシェフがお作りに?』
唐揚げなんて晩御飯のメニューになかったのに、桂木くんが「唐揚げ美味しい」と言ってしまったのには、こういう理由がある。
珍しく焦った彼の、挙動不審な言動に、お母さんはフライパンを見ながらクツクツ笑ったという事だ。
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