超ポジティブな委員長の桂木くん (短)

「え……?」

「言ったでしょう?大役を賜ったと。僕の役は、あなたを笑顔にすることですよ」

「!」


――陽乃一花さんの笑顔が見たい


ニッと笑った桂木くんの、瞳の奥がキラキラ輝いていて……。私の心に宿った影が、桂木くんの光によって消えていくようだった。


「じゃあ……新たな私で、お願いします」

「はい。では――行きますよ」


桂木くんが私の腕を離した時。よしよし、と。去り際に、私の頭を優しく撫でた。

まるで「頑張ってますね」「大丈夫ですよ」「上手くいきますから」といってくれてるみたいで……。心がとても、温かくなった。

「桂木くん……」と少し彼を見直した、その時。


「あ、もしもトイレに行きたかったら遠慮なく言ってくださいね。もし緊張で失敗しても大丈夫ですよ」

「は?何の話を、」