超ポジティブな委員長の桂木くん (短)

『……行きたくない』

『一花……』

『……っ』


ウザいって思われたかな?何を甘えた事を言ってんだって、呆れられたかな。

どんどん不安になる私に、お母さんはこんな事を言った。


『じゃあ一花、これを貸してあげる』

『ん?なにこれ』


お母さんが持って来たのは、大量のアニメのDVD。しかもボックス。

意気揚々と持ってきたお母さんは、ウィンクをしながら私にそれを差し出した。


『もし余裕があるなら、お母さんの青春を貸してあげる』

『お母さんの青春?』

『お母さん、昔からオタクだったから。お母さんの青春は、アニメそのものよ』

『言い切っちゃうんだね……』


苦笑を浮かべた私に、お母さんは私の手を握る。


『青春は色んな形があるから、一花の思った形で思い出を作りなさい』