「———サポート役?」
私は思わずそう聞き返した。
副会長が疲れたようにため息をついた。
「そうなんだ。サポート役、という役割のやつがいるんだけども、全然来やしない」
そんな人、いたんだ……と驚きつつ、言う。
「もしかして、最近副会長が目の下のくまつくってるのって」
「サポート役が来ないからだ」
たしかに、生徒会って仕事が多いし、サポート係みたいな人が必要なのかも。
最近は、仕事も多くなってきているし、そういう時期なのかな。
副会長も一人で残業しているみたいだし、何だか心配だ。
目の下のくまもひどくなっている気がする。
「あの子、ずううううううううううっっっっっっと、来ないもんね~」
『ずっと』に怨念がこもっているような気がするのは気のせいか。
「野坂先輩、すごく疲れているように見えますけど大丈夫ですか?」
「洲守 夜亞ちゃん、大丈夫に見える?」
「見えないです」
「まずさああああああ、この時点で大丈夫じゃないのわかってるよねえええええ?」
「分かります」
野坂先輩は本当につかれた顔でぐたりとしている。
一目ってか、視界にはいったらすぐ分かるよ、疲れてるって。

