𝓼𝓲𝓵𝓮𝓷𝓽 𝓷𝓲𝓰𝓱𝓽 -気まぐれ猫を溺愛したい-



「クラス……」

「へ?」

「いなくて、いいの?そっちのほうが、友達……と一緒で、楽しいんじゃないの?」





え?友達?





「いや、私転校生?なんで、元から知り合いとかあんまりいないんですよ。それに、ここ、ずっといられます」

「……」





なぜか黙っちゃった。

失礼なこと、言ったかな……。

でも実際、そうなんだよね。
転校生、だから知り合いとかいないし、それに有名でかつ人気な生徒会に入っちゃったから、嫌われてるというか、警戒されてるというか。いまだになじめていない。





「あ、っそ」





ならいいけど、とそっぽを向かれる。

うーん……。

もしかして、これあれだよね。つんでれってやつだよね。


一人こっそりそう思いながら、昼休みを花園で過ごしていた。