「何この子、超美少女......」
「かわい......」
何やらまばらに声が聞こえてくる。
どうだろう、仲良くなれるかなっ......。
そういうことに浮かれるタイプではないけれど、ワクワクしていた。
......ひとつ言わせてもらうと、私は変装している。
色素が薄い瞳。
そんな子が転入してきたら、悪目立ちしてしまう。
髪の色は普通に黒だから、大丈夫かなって思ったんだけどっ......。
なぜか、ある知り合いにカラコンとおさげにしていくことを命令されたのだ。
......なんでだろう......?
髪の毛、おろしていこうと思ったんだけど......そんなにおかしかったかな......。
それから、視線は感じたけれど誰にも話しかけられないまま一日が終わった。
▷▷▷
「..................」
翌日。
私はピンチに陥っていた。
先生に声をかけられ、
『あっ、あたらしく来た子だね? お願いがあるんだけど......』
『このデータを生徒会に届けてほしいんだ。これから超至急の重要な会議ができてしまってね』
そうお願い事をされては、断れない。