「……にしても、今日はいい天気ですね」
「え……あ、うん、そうだね」
私でもわかる、励まそうとしてくれてること。
踏み込んでこないでくれてること。
っ、ありがたい……。
「……和懸、その、ありがとう」
「そりゃ、おれは姉貴の弟子ですから」
「……弟子にしたつもりはないけどね」
「マジっすか?弟子だと思ってたんすけど」
「私がいつ弟子にするといった?」
「言ってないですけど、弟子として認定されているかと」
「めちゃくちゃ違いますけど」
言い合いをしながら、息を落ち着けて、ベッドから降りる。
和懸がいて、よかった……。
「和懸、ありがとう」
「急にどうしたっすか?」
「一緒にいてくれて、ありがとう」
「別に、おれは姉貴と同棲してますから」
「同棲じゃないわ、同居よ」
「いやー、男女が二人一緒に住んでるってどう考えても同棲……」
「じゃないに決まってるでしょ」