もう一度、花園のほうを見ると、すでに男の子の姿はなかった。

えっ……。




……キーンコーン、カーンコーン……




びっくりした私に、追い打ちをかけるように予鈴が鳴り響いて。


私は今度こそ、花園を後にした。