𝓼𝓲𝓵𝓮𝓷𝓽 𝓷𝓲𝓰𝓱𝓽 -気まぐれ猫を溺愛したい-

「いつものことだから気にしなくていいよ~」




え、えぇっ…。

いつもこんな感じなの……?
ちょっと意外。




「洲守夜亞ちゃん」

「……何ですか?」

「生徒会」

「……はい?」

「入ってくれるよね?」

「………」

「夜亞ちゃん、貸しができちゃったもんね」

「……それならほっといてくれても、」

「生徒会なのにいじめを放っておくの~?」

「……………………」

「どうする~?」




そしてこっちでも唐突に始まった勧誘(脅しです)。

私は何も言い返せなくなって、息を吐いた。

手で、前髪をクシャっと触る。

表情が、これできっと見えないだろう。

野坂先輩の視線と私の視線がぶつかるように、顔を上げる。

前髪から手を放して、言った。




「……分かりました」

「お?」

「……入ります」

「……なんて?」




声が小さくて聞こえないよ、と野坂先輩。

その表情がとてつもなく楽しそうだったから、絶対嘘だ。絶対、声は届いてる、聞こえてる。




「……生徒会に、入ります」