𝓼𝓲𝓵𝓮𝓷𝓽 𝓷𝓲𝓰𝓱𝓽 -気まぐれ猫を溺愛したい-



「野坂せんぱ……」

「司、終わったぞ」

「おい、ミツアミ。何やってんだよ」




声をかけようとしたけれど、さえぎられてしまう。

ミツアミ……? もしかして、私のこと?

確かに、おさげで、ミツアミなんだけどっ……まんまミツアミ、って呼ぶ人初めて見た……っ。

なんだかおかしくて、面白くて、クスリと笑ってしまう。

ふ、…ふふっ…。

なんだか、本当に、かわいいっ…。
男の子にかわいいだなんて、失礼かもしれないけれど、かわいく見えたのだから仕方ない。




「……何笑ってんだよ、ミツアミ」

「ふふ、……じゃなくて、何やってるって、何がですか?」




そう聞くと、内川先輩は眉をひそめた。

はぁ?と言いたげな視線を私に向けて。

……えっ。

そんな視線を向けられるようなこと、したっけなぁ……。




「ミツアミ……」

「誠、落ち着け」

「落ち着いてるわ、なんなんだよ」

「いや、落ち着いてなさそうだから言っただけだ。落ち着いていたならすまない」

「……あァ、舐めてんのかァ?」

「いや、舐めてはないが」

「はぁん?」




そして唐突に始まったコント劇。