今日は、着て二日目。朝は先生に、生徒会室にデータを届けるように言われて、生徒会室を見つけるのに三十分かかって、と思ったらバグとウィルスが発生して、生徒会室に有無を言わせず連れていかれそうになって、今日で初対面の人に抱き寄せられた。




「はひゅっ......」

「っちょ、洲守夜亞ちゃん......!?」




なぜにいつもフルネーム。

そんなことをうっすら思いながら、意識が沈んだ。





 ▷▷▷





「......ほわっ?」




パチリ、というわけにもいかず、想い(まぶた)をゆっくりと持ち上げる。




「あ、起きた」

「......?」




と思ったら、野坂先輩の顔のドアップ。

......私、寝かされてる。

何があったんだっけ......? ここはどこ?

今日はいろいろ......と、あって、思い返したら驚いて、気を失っちゃったんだっけ?

......気を失った?




「......つっ!!」

「......っ!!」




思い切り体を起こすと、私の顔を覗き込んでいた野坂先輩と衝突した。

......あぁ、......うぅ、マヌケすぎる。

ゴツン、といい音をしてぶつかった額を抑えた。