「ままはどこにいるの?」
女の子はわからないと呟いて,男の子は
「おそと」
はっきり答える。
外,ということはきっと鏡張りで日の当たる隣のフロアから歩いてきてしまったんだろうか。
「うん,探そうね」
女の子を抱っこして,男の子ともしっかり手をつないで。
探しているであろう保護者の目につきやすいようにする。
大きな声で呼びかけるも,それらしい母親は現れなかった。
「んー。困ったな。移動しようか。サービスカウンターまで言って,アナウンスしてもらおう」
「まま,ここにはいないよ」
「?」
この子達が歩いて移動してしまった以上,お母さんも別のフロアを探しに行ったのかもしれない。
そう思って子供一人を抱えたまま移動すると,目をしぱしぱさせているおじさんが対応してくれた。
女の子はわからないと呟いて,男の子は
「おそと」
はっきり答える。
外,ということはきっと鏡張りで日の当たる隣のフロアから歩いてきてしまったんだろうか。
「うん,探そうね」
女の子を抱っこして,男の子ともしっかり手をつないで。
探しているであろう保護者の目につきやすいようにする。
大きな声で呼びかけるも,それらしい母親は現れなかった。
「んー。困ったな。移動しようか。サービスカウンターまで言って,アナウンスしてもらおう」
「まま,ここにはいないよ」
「?」
この子達が歩いて移動してしまった以上,お母さんも別のフロアを探しに行ったのかもしれない。
そう思って子供一人を抱えたまま移動すると,目をしぱしぱさせているおじさんが対応してくれた。



