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ハァ…、どうしてこうなった…?

私は腕に抱えた景品を見つめ、小さくため息をつく。

結局、カップルコンテストに優勝したのは…まさかの私と咲人だった。

咲人が【付き合った時の告白方法、シチュエーションは?】という問題の答えも、「学校の帰り道…だったかな?」なんてアッサリ正解を言い当てた時は、さすがに目を見張ったものだ。

その後も、他のカップルが間違える中、正答を次々と言ってのける咲人に私は開いた口が塞がらなくて…。

最終的に。

『飛び入り参加の4番ペアが優勝です…!いや〜まさにベストカップルにふさわしいお二方に拍手を』

なんて司会が言うものだから、笑顔が引きつるのを感じた。

「ねぇ!というか、なんで質問の答えわかったの?好きな食べ物とかは中学時代からよく話してたし知ってたかもだけど…最初の問題に関しては答えすらないのに…」

そんな私の急な問いかけに、一瞬キョトンとした表情を浮かべると咲人はすぐにフッと不敵な笑みをこぼす。

「悠理の考えることなんて単純だからわかりやすいんだよ。どうせ、答えもないし理想のシチュエーションとか言っとこうくらいに思ってたんだろ?」

う…、当たってる。