覆面作家と恋せぬ課長(おまけ 完結しました)

 またキンコーンとメッセージが入った。

「今、コンビニだ。
 弁当とスイーツを買って行こうかと思うが、なにがいい?」

 ……なんだろう。
 近づいてくるこの感じ。

 私、リカちゃんよ、と言いながら、そのうち、課長が真後ろに立っているに違いない。

「あなたの後ろにいるわ……」

 違った。

「……お前の後ろにいるよ」

 大好きな課長だが、今はリカちゃんよりも来て欲しくない!

 ああ、よく見たら、部屋の隅に蜘蛛の巣まで。

 スマホ片手に、衣茉は急いで、フロアモップを使ってそれを取った。

 ……スイーツか。

「作るのに、三日かかるケーキとかですかね」
と打ちそうになる。