クールな幼馴染の、甘い求愛方法。

 だ、だけど先生のお願いを断るわけにはいかなかったし……仕方ないよねっ。

 よいしょっとと資料をもう一度ちゃんと持ち、生徒会準備室へと向かう。

 確か三階だったよね……頑張らないと。

 よしっと意気込んで、早めに階段を上る。

 時々足元を確認しながら、気を付けて歩いていく。

 こけちゃったらダメだもんね……。

「っ……。」

 こける、という単語で昨日の出来事を思い出してしまった。

 少しだけ呼吸できなくなるも、すぐに元通りに戻る。

 ……いつまでもこんなのじゃ、ダメだよね。

 幼い頃からの恐怖症。トラウマって言うほど植え付けられている恐怖。

 私はずっとその言葉で、男の子を避けてきた。

 治さなきゃ、いけないよね……。

 このせいでりおくんにも迷惑をかけて、いつも手間をかけさせてしまっている。

 いつか大人になるんだから、それまでに治さないと……とつくづく思う。

 だけど治し方も対処法も分からないから、私は身動きが取れない状態だ。

 克服、なんていう言葉が脳裏をよぎる。