クールな幼馴染の、甘い求愛方法。

 そんなに嫌だったのかな……。でも、良い事だと私は思うけど……。

 りおくんはあまり物事に興味を示さず、いつも淡々としているから私でも分からない事もある。

 不思議でクール。そんな言葉が、りおくんにはきっと似合うだろう。

「うらら、行くぞ。」

「う、うんっ。」

 そう思いながら、私はりおくんの声に返事をして廊下を歩き始めた。



 そういえば、今日って何の教科があったっけ……。

 ぼんやり考えながら、何気なく「おはよう。」と言いながら教室の扉を開ける。

 ……それと同時にガタッと、大きな音が聞こえた気がした。

「……ったぁっ。何で俺こんな事してんだよ!」

「元はと言えば大貴が壊したんじゃない! 手伝ってるだけありがたいと思って!」

 その音の後に、聞き覚えのある声も飛んでくる。

 どうやら、友達が何かやらかしてしまったようだ。

 不思議に思い、りおくんと見合わせる。

「お、おはよう二人とも……。」

「おはようっ、うららと凛遠。……悪いけど、ちょっと手伝ってくれない?」