恋の魔法は間違えないで下さい!

私は思いっきり頭を下げた。

「ごめんなさい!穂高くんが私を急に好きになったのは桜の魔法の影響なの!」

「桜の魔法?」

私は昨日起こった出来事を穂高くんに説明した。

「なるほど・・」

穂高くんがあごに手を当てて、考え込んでいる。

その姿さえ格好良かった。

イケメンてやっぱり凄いな。

しばらくして、穂高くんが顔を上げた。

「でもやっぱり俺、音葉ちゃんが好きだよ」

「へ?」

「朝話した時も今も、俺としっかり向き合ってくれる。例え桜の魔法が無くても、俺は音葉ちゃんに恋に落ちてたと思う」

穂高くんが私のほんの目の前まで歩いてくる。



「音葉ちゃん、俺と付き合ってくれない?」



穂高くんが私の目をじっと見つめる。