恋の魔法は間違えないで下さい!

「音葉、大丈夫?なんか辛そうだけど」

奏斗くんが心配そうに私を見ている。

言えない・・・

しだれ桜の魔法であなたの双子の兄が私に恋に落ちました、なんて言えない!

「な、何でもないよ」

「そう?無理には聞かないけど、僕でよければいつでも相談乗るよ」

うう、奏斗くんの優しさがしみる。

ちゃんとするのよ、音葉!

まずは穂高くんを何とかして、奏斗くんとの恋は自分の力でつかむ!

私は深く息を吐いて、決意した。