恋の魔法は間違えないで下さい!

花の苗を選び終わった私たちは、お店を出た。

「じゃあ帰ろうか」

奏斗くんと穂高くんが私の方を見る。

「音葉、送って行くよ」

「音葉ちゃん、俺にも送らせて」

すると、奏斗くんが穂高くんの方を向いた。

「ごめん、穂高。僕に音葉を送らせて」

奏斗くんがこんなにもはっきりと穂高くんに意見したのを初めて見た。

「音葉、ちょっと話があるんだ」

そう言った奏斗くんの顔は真剣だった。