恋の魔法は間違えないで下さい!

次の土曜日。

私は穂高くんと奏斗くんと花の苗を選びにお店を訪れていた。

「奏斗、その花の苗いいんじゃない?」

「これは育てるの大変なんだってば、穂高」

二人が会話しているところをあまり見たことがなかったので、新鮮で見ていて楽しかった。

「音葉、一緒に選ぼう?」

「音葉ちゃん、こっちおいで」

二人に呼ばれた私は、一緒に花の苗を選んだ。

「うん、やっぱり音葉のセンスはいいね」

奏斗くんが優しく笑いかけてくれる。

この笑顔に何度救われたことだろう。

「音葉ちゃん」

穂高くんに呼ばれて、私は振り返った。

「うん、やっぱり似合う」

穂高くんがお店の隅に売られていた花の髪飾りを私の頭に当てている。

他にもお花をモチーフにしたキーホルダーなどが売られている。