恋の魔法は間違えないで下さい!

部員たちが朝ごはんを食べ終わり、今日の練習が始まる。

練習が始まれば、遊んでいた部員もみんな真剣だ。

「よし!」

私も自分の頬を叩いて気合いを入れた。

時間はあっという間に過ぎて、すぐに次の休憩時間になった。

でも私は仕事が残っていたので、休憩時間も返上して頑張っていた。

「マネージャー頑張ってるよな」

「臨時なのが勿体無いくらいだよ。ずっと、マネージャーしてて欲しい」

「しかも、よく見ると可愛くね!?」

部員たちが何か騒いでいるが、よく聞こえない。

騒いでいる部員に穂高くんが近づいていく。

「音葉ちゃんはだめだよ」

「お!穂高もマネージャー狙い!?」

「とりあえず、音葉ちゃんはだめ」

「えー、じゃあせめて俺も音葉ちゃんって呼ぼっと」

「それもだめ」

「穂高のケチ!」

部員たちが楽しそうにじゃれあっている。

楽しそうな部員を見ていると、私まで楽しい気持ちになってくる。

なんか合宿参加できて良かったかも。

私は穂高くんに心の中で感謝した。