恋の魔法は間違えないで下さい!

合宿二日目、朝。

「ふぁ〜」

私は携帯のタイマーを止めて、カーテンを開けた。

「さ、今日も頑張りますか!」

私はまず昨日干しておいた洗濯物を取り込んだ。

そして、朝食の準備を済ませると部員たちが起きてきた。

「おはようございます!」

「おはよう、雪代さん」

部員たちが朝食を食べ始める。

穂高くんの姿が見当たらない。

「あの、穂高くんは?」

「ああ、あいつ朝弱いんだよね。起こしてやってくれない?」

「私がですか!?」

「まぁ、臨時とはいえマネージャーだし大丈夫だよ」

そう言って、他の部員は行ってしまった。

私は深呼吸をして、穂高くんのいる部屋をノックした。

コンコン。

部屋の中から返事がない。

「失礼しまーす・・」

私は恐る恐る扉を開けた。

穂高くんはまだベッドで寝ていた。

「イケメンって寝顔も格好いいんだ」

私は小さな声で呟いてしまった。

私の寝顔なんてとても他の人には見せられないレベルなので、普通に感動してしまった。