「でもそっか。音葉は奏斗くん派かー」

「奏斗くん派?」

「桐生双子は二代派閥じゃん!」

「え!?」

てっきり、目立つ穂高くんがモテているのかと思っていた。

「優しく穏やかな奏斗くんと明るくて運動神経抜群の穂高くん!って女子の人気すごいんだから!」

碧が力説している。

奏斗くんもそんなに人気だったとは。

私もうかうかしてられない。

ていうかそんな人気の穂高くんと付き合ってるのバレたらやばいんじゃ・・・

何より奏斗くんに知られたくない!

私はまた放課後穂高くんを呼び出すことを決めた。