「なんか穂高くん、意地悪になってない！？」

「男は少し黒い部分がある位がちょうどいいでしょ？」

私はフルフルと小さく首を振った。



「これからよろしくね、音葉ちゃん」



穂高くんがにこやかに笑う。



「穂高くんに黒い部分は求めてないってばー！」



私は心の中で思いっきり叫んだ。