恋の魔法は間違えないで下さい!

多分、穂高くんも奏斗くんと同じで優しい人だ。

なら私もちゃんと向き合いたいと思った。

「桜の魔法がなかったら、穂高くんは私を好きになってないと思う」

「どういうこと?」

「だって、関わりもなかったもん。きっと卒業までちゃんと話すこともなかった。だからきっと、穂高くんのその気持ちは本当に魔法の影響」

私は一歩後ろに下がり、穂高くんから少し離れた。

「本当にごめんなさい。でも、付き合うことは出来ない」

私は穂高くんの目をしっかりと見つめて謝った。