寝付けない夜、 君の隣

「そっ、か…うん。」

「頑張ったのにっ、ダメだった……」

泣き顔を見られたくなくて、涼の胸にうずめた。

「うぅぅ…」

そうして泣いていたら背中に手が回されて、トントンと一定のリズムで撫でられる。

「舞香は、かっこいいよ。」

涙が止まらないけど、不思議と安心して。 

「大変かもしれないけど、俺は舞香の味方だからね」

「うん…」