ぼくの話をしようと思う





発見のきっかけは、警察に届いた一通の手紙だった。



「輝く者の魂を神に捧げた。我々人類は救われたのだ」



というようなことが書いてあったそうだよ。



手紙の差出人は、小さな宗教団体の幹部。



警察がその団体の活動拠点に行ってみると、






汚いビルの汚い一室に、









目隠しをされて、









猿ぐつわをかまされて、









手錠をかけられた、









人間が転がっていた。









魂はもう、「神に捧げ」られたあとだった。