首筋をなめてくる。

傷跡をたどるように、舌もだんだん下へと降りてくる。

チクチク、と傷跡が痛む。

もう、本当に、何したいのっ......。




「……ほら、簡単にこういうこと許すじゃん」





こういう、ことっ…?


尋ね返したいけれど、逃げられない。


自分のものとは思えない甘い声が出る。





「ちょっ、叶、今日学校ある……っ」


「学校なかったらしていいってこと?」


「違う、学校なくてもしちゃだめっ」





そう言い放って、叶を見つめると

あきらめてくれたのか、手の力が緩まった。


かんたんに抜け出せる。




「……そのかわり、帰ってきたら続き、しよ?」





…なっ…。


かあっと顔が熱くなる。





「真っ赤になっちゃって、かわいー」