そんな声が降ってきて。
今度は、頬をやさしくなでられる。
「......俺の和乃に傷つけた奴、殺す」
「こ、殺っ......!?」
ダメだよって、そういいたいのに、体に力が入らなくて、叶の服の袖をつかんだ。
叶がそれに反応する。
「ねぇ、和乃」
「......?」
「そんな顔で見られたら、もう止めらんないよ?」
俺の理性ぶっこわれるね———、とそう笑う。
今度は首筋に、甘い刺激が走った。
「つっ......」
「和乃、もう夜に外出ちゃだめだよ。じゃないと———、」
叶はそう、甘くささやく。
「もう、夜は寝かせてあげらんない」
そう、叶が妖しく笑った顔を最後に、私はまた、眠りについてしまった。

