「や、ぁっ......」


「和乃が夜に、外出るのやめないのが悪いんだからね。この間だって、外出てたから、止めたのに」





激しかった刺激が、柔らかくなる。

今度はじっくり、溶かすようなキス。

かと思えば、また激しくなる。

緩急が激しいキスに、頭が回らない。





「ふっ......ん」


「......かーわい」





そう、耳元で甘くささやいてくる。

甘い刺激に、頭がクラクラしそう。



甘いキスに溺れていると、チュッとリップ音を立てて唇が離れた。





「......? 叶......?」


「......」





急に叶が黙ってしまって、うまく回らない頭で名前を呼ぶ。





「ひゃっ......ぅ」





首筋をチュッて吸われて、グって唇を強く押し付けられて。

着てたパーカーの裾がまくられて、ヒンヤリとした空気がお腹のあたりに触れる。





「......ほら、こんな簡単に、和乃の肌、触れられるんだよ」


「やっ、......ぁう」





肌をなぞられる。

それだけでぴくん、と反応してしまって。

つつーと、背中をなぞられる。

その指先が、銃弾がかすったところに触れて、傷口がじく、と痛んだ。





「ぃ、たっ......」


「......痛いんだ、やっぱり」