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夜。
「今日も、月と星がきれいだなあ」
そうひとりごとをつぶやいた。
夜の世界は、私を受け入れてくれる場所。
汚くて、醜くて、愚かで、そんな私でも、受け入れてくれる。
だから私は、夜が好き。
恋愛感情の好き、は分かんないけど、こういう好きなら理解できる。
夜、私がするのは特に何もない。
のんびりするだけ。散歩したりとか。
......散歩、という名前の見回り。
散歩していて、変なコトとかしている人がいたら、とっ捕まえるのが私の役目。
それが警察官から許された、私の小さな役目だ。
毎日毎日、夜、外に出ているものだから私、ついに捕まりそうになっちゃって。
そうしたら警察官さんが、こういう条件ならいいよって言ってくれたのだった。
だけど私は、そういう荒事じゃなくて、のんびり夜の街を眺めてるのが好きなんだけど———。
「......う」
今日も仕事しなければいけないところに遭遇してしまった。

