死体写真2

そして毅の順番だ。


先生のアドレスには運転手さんのアドレスが入っていたかもしれない。


更に毅のアドレスも登録されていた可能性がある。


もしもとうろくされているアドレスの中からランダムに次の相手を選んでいるのだとすれば、アドレスを削除すればこの現象は止まる。


そう考えたみたいだ。


「それなら全員で消そう」


大河が立ち上がり、みんなへ向けて言った。


右手にはスマホを握りしめている。


「誰かのスマホにアドレスが残っていたら、またメールが届くかもしれない。だから、全員で消すんだ」


効果があるかどうかわからないけれど、やってみてもいいかもしれない。


前回死体写真が送られてきたときにはしなかった行動だ。


結は頷き、ポケットからスマホを取り出す。


相変わらず圏外になっているけれど時計代わりに持っていたのだ。


「スマホを取ってくる」