死体写真2

「電波もないのに、メールが送れるのかよ」


哲也が結へ向けて言う。


結は青い顔をしているがしっかりと哲也を見返した。


「電波がないのにメールが届いたんだよ?」


その言葉に哲也は押し黙る。


誰かを殺して自分の死を回避する。


その事実が毅に重たくのしかかってくる。


毅はスマホを強く握りしめると、誰にもなにも言わずにひとりで食堂を出ていってしまったのだった。