死体写真2

「うげっ。まじかよ」


毅や哲也も自分のスマホを取り出して確認しはじめた。


「今どき電波がないなんて珍しいな」


大河がぼそりと呟いてスマホを確認している。


結も自分のスマホを確認してみたけれど、同じく圏外になっていた。


「これじゃ暇つぶしできないんですけどぉ!?」


静が名前とは正反対な大きな声を上げて講義する。


先生は呆れ顔で「遊びに来たんじゃないんだから、我慢しろ!」と、注意している。


それでも現代でスマホが使えないとなると、少し心配になってきてしまう。


家族や他の友人への連絡が取れないということだ。


「今日から5日間、電波なしか」


大河がふっと息を吐き出すように呟いた。


「5日間は長いよね」


結の言葉に苦笑いを浮かべる。