見るとその表情はとても柔らかくて、結が話せるようになるまで何時間も待つ様子だ。


だけど、時間は刻一刻と過ぎていく。


呪いが発動するまで残り8時間だ。


「私のこと、幻滅しない?」


「もちろん」


大河が大きく頷くのを見て、結も覚悟を決めた。


いずれ誰かに説明しないといけなくなるはずだ。


それなら、今勇気を出してしまおう。


「実はね……」


結は重たい口を開いて呪いの回避方法を大河に説明し始めたのだった。