このメンバーの中では一番仲の良かった明日香のもとに来てしまうなんて!


絶望的な気分になりながら明日香のスマホを確認してみると、そこには水死体になって湯船に浮かぶ明日香の姿があった。


「いや……! なんでこんなことになるの!?」


明日香が叫ぶと同時に教室から駆け出した。


行く宛などないのに、この場に留まっていることができなかった。


「明日香!」


豊が弾かれたようにその後を追いかける。


結は呆然としてふたりの姿を見送ることしかできなかった。