死体写真2

☆☆☆

「あいつら最低」


教室のビニールシートの前に立ち、明日香が呟く。


「仕方ないよ。自分が死ぬかもしれなかったんだから」


結は小さな声で返事をした。


そしてビニールシートを少しだけ持ち上げる。


空いた空間から腐臭が漂ってきて思わず顔をしかめる。


息を止めて右手をシートの中に突っ込んだ。


まず最初に触れたのは冷たい由香里の手だった。


触れた瞬間全身が粟立ち、指先が動かなくなる。


結はゴクリとツバを飲み込み、目を閉じて由香里の体をまさぐった。


由香里はジャージ姿で死んでいたため、まずは上着のポケットからだ。


上着の上からぽんぽんと叩くようにして確認するけれど、スマホが入っているようには感じられない。


次はズボンのポケットだ。


腕をぐっと伸ばしてズボンにふれる。