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文化祭も目当ての場所は一通り回り終え、そろそろ片付けの時間が始まる頃。
色々ありつつもちゃんと楽しめた私と鹿野くんも解散することにした。
「今日は本当にありがとう」
「ううん! こちらこそありがとうね!」
じゃあ、とお互い笑顔で手を振って自分の教室へ帰る。
教室に戻ると、既に何人かクラスメイトも戻って来ており、散らかった物を片付け始めていた。
恵美も戻って来てるし、遊木くんや依田くん達も戻って来てる。
「あ、宇紗子おかえりー。どう? 楽しかった?」
「うん…」
私はそのまま恵美に近寄って、おもむろに抱き着いた。
「えっ、何? なんかあった??」
「……うん」
今日だけでそれはもうたくさん。
ドキドキしたり、緊張したり、感情も大忙しだった。
とりあえず恵美に話を聞いてもらいたいな。
私は向こうで骸骨を抱えている遊木くんをちらりと見る。
……ダメダメ、遊木くんのことはなるべく考えないようにしなきゃ。
寂しいけど鹿野くんのことを真剣に考えたいからね。

