「……マジで?」
口元に手を当てて、小さな声でそんな言葉を漏らす依田くん。
この感じだと私が遊木くんのこと好きだって気付いてたわけじゃなさそうだ。
バレちゃったか……。
まぁ、こんな私だったらいつかは皆にバレてただろうし…。
『いつから!?』
『自覚したのは夏祭りの時かな』
『マジか!!』
『オーエンしてる!』
『ありがとう!』
なんだか嬉しそうというかワクワクしてる様子の依田くんにちょっと心が和む。
応援もしてくれてるし。
やっぱり依田くんって良い人だなぁ。
『遊木ヘンなヤツだからがんばって(笑)』
『うん…何とかがんばる』
『どこが好きなの?』
……“どこが”……か。
遊木くんの好きなところ……うーん。
難しいな。
無いとかそういうわけではないのに、言葉で表そうとするとすごく難しい。
でも、確実に言えることはある。
『笑顔』
それを書いてハッとする。
なんか、めちゃくちゃ小っ恥ずかしいこと書いちゃった……。
『いいじゃん!』
『遊木って割と笑うもんな』
『そう!! 猫みたいで可愛くない!?』
『俺にはよく分かんない(笑)』
フッと笑う依田くんにつられて私もクスッと笑う。
まさか男の子とこんな秘密を共有することになるとは。
依田くんって器が広いからか、なんだかすごく話しやすいかも。
長男だからかな。


