すぐ和也くんに視線を戻すと、彼は「あ、バレた?」と悪びれる様子もなく笑いだした。
「束縛激しい子でさ、すぐ返信しないとめちゃくちゃ怒るんだよね」
「……」
「今は彼女何人いんの?」
「あー…2人だけだよ」
2人!?
2人…“だけ”!?!?
「……ちょっ、」
「サイテー。そんなサイテー野郎は俺の友達に触んないでくださーい」
動揺を隠し切れないでいると、突然遊木くんが私と和也くんの手を離してきた。
そして私の前に腕を出して、和也くんから守るように立つ。
「もう三島のこと狙うの禁止。
友達として話すなら全然いいけど、手は出すなよ」
……え。
遊木くん……?
これ…もしかして私を守ってくれてる?
ていうか…“友達”って言ってくれた。
う、嬉しい……。
「え〜結構気合うと思ってたのに」
「お黙り女たらし!
三島も気を付けな? こいつほんとすぐ手出すから」
くるりと私に振り返った遊木くんにドキッとする。
コクコクと小さく頷くと、彼は「よろしい」と深く頷いてくれた。
……どうしよう。
和也くんが女たらしだということが発覚してショックを受けてるはずなのに…
私はこんなにも顔がにやけそうになってしまう。
「えーと…ごめんね宇紗子ちゃん。騙すつもりはなかったんだよ」
「あ、別に“彼女いない”とは言ってなかったんだ?」
「言った」
「いやめちゃくちゃ騙してんじゃん」
サイテー! と再び声を上げる遊木くん。
なんか、ツッコんでる遊木くんって新鮮な気がする。


