ひだまりで誓う桜色の愛

仏壇上の彼女に再度名乗った後、畳の上に並べられた写真を眺める。


文化祭、体育祭、修学旅行。

わっ、小学校の卒業式もある。この頃は同じ背丈だったんだ。


どの写真も、屈託のない笑顔を浮かべていて、誰が見ても幸せなカップルそのもの。


あぁ、きっと陽菜さん、今の私を見てこう思っているんだろうな。


もう、泣きそうな顔しないでよ。
私じゃなくて宗星を見てよって。


そうだよね。懐かしんでほしくて遺したんだもんね。


同情されたくない気持ちは痛いほどわかる。


けど……誰にも言えず、たった1人で苦しんでいたのかなと思ったら、胸が張り裂けそうで。


家族、友達、先生、そして最愛の彼に。
心配かけないように、悲しませないようにと。

涙を流した分、無理して笑っていたのかなって。


なのに私は、トラウマに囚われているのを理由にあんな失礼なことを……。

勝手に嫉妬深い人扱いしちゃってごめんなさい……。



「千早さん」



写真の中の彼女に謝罪していたら沢村くんに呼ばれた。



「ん? どうした? もう読み終わった?」

「いや……彼女がいるなら一緒に読んでねって」