ひだまりで誓う桜色の愛

「懐かしい。まだ持ってたんだ」



1つ1つ手に取り、愛おしそうに眺め始めた。


ところどころ錆びついていたり色が剥げているが、どれも汚れはなく、大切に使われてきたことがうかがえる。


沢村くんからもらった物なんだなって、すぐにわかった。



「ん……?」



全て外に出し終えたかと思いきや、下段の底に白い封筒が残っていた。

開封してみると、陽菜さんと沢村くんがうつった写真と……“宗星へ”と書かれた花柄の封筒が1つ。



「読んでいいよ」

「でも……」

「私は陽菜さんとおしゃべりしてるから。気にしないで」



ためらう彼の肩をポンポンと叩き、手紙から目を背ける。


気遣い上手な沢村くんのことだ、待たせてしまうから家で読もうとしたんだろう。

だけど、沢村くん自身のためにも、今ここで読まなきゃ意味がない。


陽菜さんもこの5年間、見つけてくれるのをずっと待っていたはずだから。