ひだまりで誓う桜色の愛

「暗証番号探しかぁ。沢村くんに関する数字なら、やっぱり誕生日?」

「じゃないかなぁ。あとは交際記念日か。付き合う前にあげたけど、番号変えてるかもしれないし」



膝の上に乗せ、まずは誕生日の日付を試す。
しかし、解除できず。

交際記念日にも合わせてみたものの、結果は同じく。

他にも、身長や体重、当時のクラスと出席番号を試したが、開かなかった。



「嘘だろ……。一体何番に設定したんだよ……」



頭を抱える沢村くんの隣で、試した数字をスマホに入力する。


パスワードが記されたメモとか、残ってないのかな……。

でも、プライバシーに関するものだから、あるとしてもそう簡単には見つからない場所に保管されているよね……。


鉄壁の金庫に視線を移す。


淡い色、かつ無地。

汚れが目立ちそうな見た目なのに、色褪せもシミもなければ、傷も見当たらない。


大好きな人からのプレゼントだもんね。

私も去年もらった手鏡とペンケース、大事に使ってるもん。


物に限らず、一緒に過ごした日々も大切に──。



「……ねぇ、確か陽菜さんとは、1年生の頃に仲良くなったんだよね?」