ひだまりで誓う桜色の愛

制服姿で微笑む顔は、ついさっき会った2人組とそっくりだった。

雰囲気も和やかで、3人兄弟の中では陽菜さんが1番母親似っぽい。


ろうそくの火で線香を焚き、お鈴を鳴らして手を合わせる。


はじめまして。突然の訪問で驚かせてしまい申し訳ありません。私、沢村くんの友人の千早 桜月と申します。

先日、沢村くんから陽菜さんのことを教えてもらい、ご挨拶に参りました。


……あっ、先ほど夏芽ちゃんと真夏斗くんから、私のことをご存知だと聞きました。

参考にしてくださってありがとうございます。選手冥利に尽きます。


えっと、あとは……。


話のネタを探していると、襖の向こう側から「失礼します」と声をかけられた。



「ごめんなさいね、お参り中に」

「いえいえ。大丈夫ですよ」



目を開けて中断し、正座のまま陽菜さんの母親と向かい合わせになる。



「どうかしましたか?」

「実は、宗星くんに協力してほしいことがあって……」