ひだまりで誓う桜色の愛

現役時代は、同世代の人からしょっちゅう声をかけられてたけど……引退してからはさっぱりだったからビックリ。

覚えててくれてたんだ。



「ありがとうございます」

「いえいえ! きっとお姉ちゃんも喜んでると思います!」

「えっ、お姉さんも知ってるんですか?」

「はい! なんてったって俺らと一緒に特訓してましたから! ぜひたくさん話しかけてあげてください!」



もう少し話を聞きたかったのに、「それではごゆっくり〜!」と声をハモらせて和室を出ていってしまった。

一瞬にして静まり返った部屋で、沢村くんと顔を合わせる。



「とりあえず、座ろうか」

「そ、そうだね」



仏壇の近くに腰を下ろし、花を供えた。


ヒヤシンスの横にユリを。
キンセンカの隣には、ピンクのカーネーションが置かれた。


座布団の上に移動して、仏壇に飾られた写真を見る。



「確かに目元、まんまだね」

「でしょ? 3人とも母親似なんだよ」