ひだまりで誓う桜色の愛

いきなり話を振ってきた沢村くん。

種類を答えるやいなや、はしゃいでいた2人の視線が私に向いた。



「こんにちは! はじめまして! 和久井 陽菜の妹の夏芽(なつめ)です!」

「弟の真夏斗(まなと)です!」

「こ、こちらこそはじめまして。沢村くんの友人の千早 桜月です。よろしくお願いします」



ハキハキした声に気圧されつつ自己紹介をすると、まん丸の瞳に光が灯った。



「千早って……あの短距離選手の千早さんですか⁉」



夏芽ちゃんの口から出た単語に、思わずこっちも目を丸くする。



「っは、はい、そうですけど……私のこと、知ってるんですか?」

「はい! 実は私達、足が遅いのがコンプレックスで。それで、千早さんの動画を観て、走り方を研究してたんです。ねっ」

「おぅ。体力テストと体育祭のシーズンは毎年お世話になってます!」



おかげで50メートル走のタイムが1秒縮まりました!

リレーの選手に選ばれました!


キラキラの笑みで私の手を握り、感謝の握手をする夏芽ちゃんと真夏斗くん。

沢村くんも、こればかりは初耳だったのか、目をパチクリさせている。