ひだまりで誓う桜色の愛

まるで小さな植物園。

これだけ華やかなら、帰ってきた時、一目で自分の家だとわかりそう。



「準備は、できた?」

「うんっ」



返事をすると、沢村くんの指先がインターホンを押した。

彼の斜め後ろに立ち、カメラに向かって会釈。
しばらくするとドアが開いて、母親らしき人物が出てきた。



「こんにちは。お久しぶりです」

「いらっしゃい。来てくれてありがとう。あ、もしかしてそちらは……」

「は、はいっ。千早 桜月と申します。今日は突然押しかけてしまって、す、すみませんっ」

「いいのよ〜。陽菜の母です。お忙しい中、ありがとね」



吃りまくる私の手をそっと握った彼女。


私よりもやや小柄で、丸みを帯びた目元が特徴的。

キリッとした顔立ちの沢村くんのお母さんとは違い、可愛らしい雰囲気をまとっている。


柔らかな笑顔と優しい声色に、じんわりと緊張が和らいだ。


家に上がり、彼女の案内で和室へ。



「「あ! 宗星くん!」」